【お薬】整腸剤：ミヤBMについて。効果や作用・副作用などを分かりやすく説明いたします。【介護】

ミヤBM（宮入菌製剤）

ミヤBMは 宮入菌（みやいりきん） という善玉菌を腸に補うことで、腸内環境を整える整腸剤です。

特徴は、
・抗生物質と一緒に使っても効果が落ちにくい
・腸内の悪玉菌を減らす力が強い

という点です。

介護現場では、「腸の調子を整えて、便秘や下痢どちらにも使える薬」として広く使われています。

ミヤBMは、以下のような症状に使われます。

・慢性的な便秘

・下痢と便秘を繰り返す方

・お腹の張り、ガスが多い

・抗生物質を飲んだ後の腸内環境の乱れ

・消化不良

・高齢者の排便リズムの改善

乳酸菌製剤より悪玉菌への抑制効果が強めのため、下痢傾向の高齢者にも使用されることが多い薬です。

宮入菌が腸内に届くと、次のような働きをします。
・腸内の悪玉菌を抑える
・善玉菌が働きやすい環境を作る
・腸のぜん動運動を調整する
・便秘にも下痢にも対応できる

ミヤBMは「芽胞（がほう）」という強い殻を持っており、胃酸に負けずに腸まで届くという特性を持っています。
そのため、整腸剤としての効果が安定して出やすい薬です。

副作用は非常に少なく、安全性の高い薬です。

まれに以下があります。
・軽いお腹の張り
・ガスが増える
・腹部不快感

基本的には高齢者でも安心して使える薬です。

一般名：宮入菌（Bacillus subtilis C-3102株）製剤

特徴：
・悪玉菌を抑える効果が強い
・胃酸に強く、腸に確実に届く
・下痢にも便秘にも対応
・抗生物質と併用しても効果が落ちにくい

ビオフェルミン（乳酸菌）やラックビー（ビフィズス菌）と異なる特徴を持つため、使い分けや併用がよく行われます。

※医師の指示が優先されます。
・通常、1日3回、食後に服用
・粉薬、錠剤、顆粒など飲みやすい形が多い
・効果は 数日〜1週間ほど で安定してくる

介護現場で観察すべきポイント：
・排便ペースが安定してきているか
・下痢や軟便が改善しているか
・お腹の張りが減っているか
・他の整腸剤との併用状況

新人介護職の方が最も混同しやすいポイントですので、分かりやすく比較します。

→ 下痢や腸内悪化が目立つ方にミヤBMが使われることが多い。

→ ラックビーは排便リズム改善、ミヤBMは腸内悪化（下痢・ガス）に強い。

参考リンクはこちらです。👇
くすりのしおり　ミヤBM錠