■① 病気の説明

血栓性血小板減少性紫斑病は、血小板が減少すると同時に、体内の細い血管に小さな血栓が多発する病気です。
この血栓により血流が妨げられ、脳や腎臓などの臓器に影響が出ることがあります。
また、血小板が消費されることで出血しやすくなる特徴もあります。
急激に症状が進行する場合があり、早期の診断と治療が重要とされています。
■② 分かりやすい説明

血液の中の血小板は、出血を止める働きをしています。
血栓性血小板減少性紫斑病では、この血小板が体の中で勝手に集まり、小さな血のかたまり(血栓)を作ってしまいます。
たとえば、水の流れを細いゴミが詰まらせてしまうような状態です。
その結果、血液の流れが悪くなり、臓器に負担がかかる一方で、血小板が減ることで出血しやすくもなります。
■③ 症状

・発熱
・意識障害(ぼんやりする、混乱など)
・あざや出血しやすさ
・強いだるさ(貧血)
・腎機能の低下(尿量減少など)
■④ 原因
血液中の「ADAMTS13」という酵素の働きが低下することが関与しているとされています。
自己免疫によってこの酵素に対する抗体が作られる場合や、先天的な異常がある場合があります。
ただし、すべての発症の仕組みが完全に解明されているわけではありません。
■⑤ 治療

早期治療が重要であり、以下のような治療が行われます。
・血漿交換療法
・ステロイドなどの免疫抑制療法
・抗体療法(リツキシマブなどが検討される場合あり)
急性期は入院管理が必要になることが多いです。
■⑥ 患者数

日本では比較的まれな疾患であり、患者数は多くないとされています。詳細な人数は明確ではありません。
■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・出血リスクがあるため、転倒防止を徹底する
・床の滑りやすい場所を改善する
・移動時は必ず見守りや介助を行う
② 動作支援
・急な動きや負担の大きい動作を避ける
・体調に応じて日常動作をサポートする
・必要に応じて歩行補助具を使用する
③ 疲労管理
・体調の変化をこまめに観察する(だるさ・意識状態)
・無理のない活動量に調整する
・十分な休息を確保する
④ 環境調整
・安全に過ごせるよう室内を整理整頓する
・出血やけがを防ぐため、角の保護などを行う
・必要物品を取りやすい位置に配置する
⑤ 心理的サポート
・急性発症による不安や恐怖に配慮する
・体調変化について安心して相談できる環境を整える
・医療スタッフとの連携内容を分かりやすく伝える
■⑧ まとめ
・血小板が減少し、血栓ができる病気
・出血と血流障害の両方が問題となる
・酵素異常や自己免疫が関与するとされる
・早期治療が重要な疾患
・介護では安全確保と体調観察が重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
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