はじめに
前回の記事では、「終活は何歳から始めたらいいのか」についてお話ししました。
終活に興味を持った方の中には、
「終活が大切なのは分かったけれど、具体的に何をすればいいの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実際、介護の仕事をしていると、
「終活ってお墓を決めることですか?」
「遺言書を書けば終わりですか?」
と質問されることがあります。
しかし、終活はもっと幅広い活動です。
今回は、終活で具体的に何をするのかを、分かりやすく解説していきたいと思います。
終活とは人生の整理整頓
終活には決まったやり方はありません。
人によって必要な準備は違います。
ただし、多くの場合は次の7つに分けることができます。
① エンディングノートを書く
終活の第一歩としておすすめなのがエンディングノートです。
エンディングノートには、
- 自分の基本情報
- 緊急連絡先
- 財産情報
- 医療や介護の希望
- 家族へのメッセージ
などを書き残します。
なぜエンディングノートが必要なのか?
家族に自分の希望を伝えるためです。
病気や認知症になると、自分で伝えられなくなることがあります。
本人の希望が分からないと、家族が判断に悩むからです。
② お金の整理をする
終活では財産の整理も重要です。
例えば、
- 銀行口座
- 証券口座
- 保険
- 年金
- 不動産
などです。
介護職として見た実例
ご家族から、
「通帳が見つからない」
「印鑑が見つからない」
「どこの保険に入っているのか分からない」
という相談を受けることがあります。
亡くなった後では確認に時間がかかることもあります。
元気なうちに一覧にしておくだけでも、ご家族の負担を減らせます。
③ デジタル終活をする
最近、特に重要になっているのがデジタル終活です。
例えば、
- スマートフォン
- パソコン
- SNS
- ネット銀行
- ネット証券
- 暗号資産
- サブスクリプションサービス
などです。
昔の終活は、「通帳を整理する」程度で済みました。
しかし今は、スマホの中に財産が入っている時代です。
特に暗号資産やネット証券は、家族が存在を知らなければ見つからない可能性もあります。
終活は時代に合わせて変化しているのです。
④ 医療と介護の希望を整理する
介護職として特に重要だと思う項目です。
例えば、
- 延命治療を希望するか
- 自宅で暮らしたいか
- 施設に入居したいか
などです。
厚生労働省は「人生会議(ACP)」を推進しています。
人生会議とは、自分が受けたい医療や介護について、家族や医療関係者と話し合うことです。
関連サイト:厚生労働省 自分らしく生きるための「人生会議」ポータルサイト
動画もあります。👇
介護現場では、「本人がどう思っていたのか分からない」という場面が少なくありません。
だからこそ、元気なうちに話し合っておくことが大切だと思います。
⑤ 身の回りの整理をする
いわゆる生前整理です。
例えば、
- 不用品の処分
- 写真の整理
- 思い出の品の整理
などです。
物が多いほど、遺品整理の負担は大きくなると考えられます。
⑥ 相続の準備をする
相続の準備も終活の一つです。
例えば、
- 財産の把握
- 相続人の確認
- 遺言書の検討
などがあります。
介護職として感じること
相続で家族関係が悪くなるケースは珍しくありません。
「うちは大丈夫」と思って、何もしなかったご家庭ほど、トラブルになることもあります。
⑦ 葬儀やお墓について考える
最後に、
- 家族葬
- 一般葬
- 永代供養
- 樹木葬
- 散骨
などについて考えます。
ここで大切なのは、「どれが正しいか」ではありません。
「自分はどうしたいか」です。
家族が迷わないように希望を伝えておくことが大切だと思います。
終活は全部やらなくてもいい
終活という言葉を聞くと、「やることが多すぎる」と感じる方もいるかもしれません。
しかし安心してください。
終活は一日で終わらせるものではありません。
最初にやるならこの3つ
私は介護職として、まずは次の3つをおすすめします。
- 家族と話をする
- 資産の整理
- エンディングノートを書く
これだけでも十分な終活の第一歩です。
まとめ
終活とは、人生の終わりを準備するだけではなく、これからの人生を安心して生きるための活動でもあります。
終活で行う主な内容は、
- エンディングノート
- お金の整理
- デジタル終活
- 医療と介護の希望整理
- 生前整理
- 相続準備
- 葬儀とお墓の準備
の7つです。
すべてを一度にやる必要はありません。
まずは家族と話をすることから始めてみてはいかがでしょうか。
その小さな一歩が、未来の自分と家族を助けることにつながるかもしれません。
あ
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エンディングノートとは

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