終活とは?介護職20年以上の私が見た「やっていて良かった人」と「困った人」の違い。【介護】

はじめに

「終活」という言葉を聞くと、

「まだ早い」
「縁起でもない」
「お金持ちがするもの」

と思う方もいるかもしれません。

実は私も介護の仕事を始めた頃は、そのようなイメージを持っていました。

しかし、20年以上介護の現場で多くの高齢者やご家族と関わってきた中で、終活に対する考え方が大きく変わりました。

終活は「死ぬ準備」ではありません。

自分らしく生きるための準備であり、家族への思いやりでもある。

これが現在の私の考えです。

今回は、介護職として見てきた経験をもとに、終活とは何かについて分かりやすくお話しします。

終活とは何か?

終活とは、

「人生の終わりに向けて行う準備活動」

のことです。

具体的には、

  • 財産整理
  • 相続準備
  • 保険の確認
  • エンディングノート作成
  • 医療や介護の希望整理
  • 葬儀やお墓の希望整理
  • デジタル資産の整理

などがあります。

終活という言葉は2009年頃から広く使われるようになりました。

関連サイト:一般社団法人 終活カウンセラー協会

終活が生まれた理由

終活という言葉が広まった背景には、

  • 高齢化社会
  • 一人暮らしの増加
  • 核家族化

などが関係していると考えられます。

私見

終活とは、

「人生の片付け」ではなく「人生の整理整頓」

だと思っています。

部屋の片付けをすると気持ちがスッキリするように、終活も人生を整理することで安心して毎日を過ごせるようになります。

なぜ終活が必要なのか?

目的

なぜ終活が必要なのでしょうか?
それは、自分の希望を家族に伝えるためです。

なぜ家族に伝える必要があるのでしょうか?
それは、本人が意思表示できなくなる場合があるからです。
認知症や脳卒中などによって、自分の希望を伝えられなくなることがあります。

問題点

なぜそれが問題なのでしょうか?

それは、

家族が判断に苦しむからです。

延命治療をどうするか。

施設に入るのか。

財産はどうするのか。

本人の希望が分からないと、ご家族は大きな負担を抱えることになります。

介護職として見た「終活をしていて良かった人」

介護の仕事をしていると、ご家族が比較的落ち着いて対応されるケースがあります。

その多くは、本人が事前に意思表示をしていたケースです。

例えば、

  • 通帳の場所を書いていた
  • 保険を整理していた
  • 延命治療の希望を書いていた
  • 葬儀の希望を伝えていた

こうした準備があると、ご家族は迷わずに済みます。

あるご家族は、

「悲しいのは悲しいけれど、お父さんの希望が分かっていたので助かりました」

と話されていました。

私はこの言葉が今でも印象に残っています。

介護職として見た「終活をしていなくて困った人」

一方で、終活をしていなかったために困るケースもありました。

例えば、

  • 通帳が見つからない
  • どこの保険会社か分からない
  • 相続人が把握できない
  • 本人の医療方針が分からない

などです。

特に認知症が進行してからでは、本人に確認できません。

そのため、

「元気なうちに聞いておけば良かった」

という言葉を聞くことが少なくありませんでした。

終活が必要な人

多くの人は、

終活=高齢者

と思っています。

しかし、本当にそうでしょうか?

少し視点を変えて考えてみます。

例えば、

  • 40代で病気になる人
  • 50代で事故に遭う人
  • 独身の人
  • 子どもがいない夫婦
  • ペットと暮らしている人

にも終活は関係します。

終活とは、

「高齢者だけのもの」

ではなく、

「大人になったら誰にでも関係するもの」

と考えることもできます。

今すぐ終活を始める必要はある?

終活には法律上の義務はありません。
極端に言ってしまえば、やらなくてもいいのです。


多くの方は、「まだ元気だから大丈夫」と思っている可能性があります。


私の意見

終活は、やらなくてもいいいです。
「まだ元気だから大丈夫。」かもしれません。

ただ、「明日は大丈夫じゃない。」かもしれません。
終活をやっていなかったせいで、周りの人たちが困るかもしれません。

何より、あなたの気持ちや考え方を残しておかないと、あなたらしい人生が、人生の最後の時やその後にやってこないかもしれません。
あなたの事で、周りの人が困ったり、争ったりするのは悲しい事だと思いませんか。

これは私の話ですが、義理の父が考えやこうして欲しいというモノを残しておかなかったので、残された家族が治療方針や葬儀のことなどで揉めてしまい、ギスギスした空気になってしまいました。
人生最後の思い出が、ギスギスした雰囲気なのは、とても悲しい事だと思います。


今日すべて終わらせる必要はありません。

まずは、

  • 家族と話す
  • 通帳をまとめる
  • エンディングノートを作る

この程度で十分だと思います。
大切なのは完璧を目指すことではなく、始めることです。

まとめ

終活とは、

人生の終わりを準備する活動であると同時に、

今を安心して生きるための活動

でもあります。

介護職として20年以上現場を見てきた中で感じるのは、

終活をしていた人は家族に安心を残し、

終活をしていなかった人は家族に迷いを残しやすいということです。

もしこの記事を読んで、

「自分も少し考えてみようかな」と思ったのであれば、

まずは家族と話すことから始めてみてください。

その小さな一歩が、未来の自分と家族を助けることにつながるかもしれません。

終活について、誰に相談すれば良いか分からない方へ

終活が大切だと分かっていても、

  • 何から始めれば良いのか分からない
  • エンディングノートは必要なの?
  • 相続や遺言は誰に相談するの?
  • 老人ホームはどう選べば良いの?
  • 身元保証人になってくれる人がいない

と悩んでいる方は少なくありません。

実際に介護の現場でも、「もっと早く相談しておけば良かった」という声を聞くことがあります。
終活には、介護・医療・相続・葬儀・お墓など様々な問題が関係するため、どこに相談すれば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。

そんな時は、一人で悩まずに終活の専門家へ相談してみるのも一つの方法です。

終活カウンセラーによる無料相談やエンディングノートのサポート、相続や老人ホーム選びの相談などを行っているサービスもありますので、気になる方は一度確認してみてください。

▼終活・相続のお悩み相談はこちら

【次の記事のテーマ】
終活は何歳から始めるべき?
👉https://hajimetenokaigo.com/syukatu-hajimerutoki/

コメント