■① 病気の説明

ラスムッセン脳炎は、脳の片側に慢性的な炎症が起こることで、てんかん発作や神経機能の低下が進行する疾患です。
主に小児期に発症し、発作が徐々に増え、同じ側の手足に麻痺が現れることが特徴です。
炎症の進行により認知機能や言語機能にも影響が出ることがあります。
進行性の経過をとるため、医療的管理とともに長期的な生活支援が必要とされます。
■② 分かりやすい説明

この病気は、「脳の片側に炎症が続くことで、発作や麻痺が起こる状態」です。
例えば、最初はけいれん発作が繰り返し起こり、その後だんだんと体の片側が動かしにくくなっていきます。さらに進むと、言葉や考える力にも影響が出ることがあります。
■③ 症状

・てんかん発作(繰り返し起こる)
・片麻痺(体の片側の動きにくさ)
・言語障害
・認知機能の低下
・発作の増加・難治化
■④ 原因
自己免疫の関与が考えられています。
免疫の異常により脳の一部に炎症が起こる可能性が指摘されていますが、詳しい発症の仕組みについては分かっていない点もあります。
■⑤ 治療

根本的な治療法は確立されていないとされています。
・抗てんかん薬による発作のコントロール
・免疫療法(ステロイド、免疫グロブリンなど)
・重症例では外科的治療が検討されることがある
症状の進行を抑えることと、発作の管理が中心となります。
■⑥ 患者数

日本における患者数は非常に少なく、まれな疾患とされています。
正確な人数は明確には分かっていません。
日本では100人未満と考えられています(71.3人と推定されます)。
■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・発作と片麻痺により転倒リスクが高いため、手すりやマットを設置する
・発作時に備え、周囲に危険物を置かない
② 動作支援
・麻痺側を考慮し、移動や更衣の介助を行う
・リハビリと連携し、日常生活の中で機能維持を図る
③ 疲労管理
・発作や活動で疲れやすいため、こまめに休憩を取る
・無理のない生活スケジュールを組む
④ 環境調整
・生活動線を整理し、片麻痺でも動きやすい配置にする
・発作の記録を取り、医療と共有する
・服薬管理を確実に行う
⑤ 心理的サポート
・進行性の変化に対する不安に配慮する
・できることを尊重し、自立を支援する
・家族と連携し、継続的な支援体制を整える
■⑧ まとめ
・脳の片側に炎症が起こる進行性疾患
・てんかん発作と片麻痺が特徴
・原因は自己免疫の関与が考えられる
・根本治療は確立されていない
・介護では発作と麻痺の両方への対応が重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
次の記事はこちらです。👇

コメント