【指定難病136】『片側巨脳症』とは?症状・原因・介護でできる支援について分かりやすく説明します。【介護】

■① 病気の説明

片側巨脳症は、脳の左右どちらか一方が通常より大きく形成される先天性の疾患です。
この構造の異常により、てんかん発作や発達の遅れ、体の片側の運動障害などが現れることがあります。

多くは乳児期から症状がみられ、てんかん発作が頻繁に起こる場合もあります。
症状の程度には個人差があり、医療的管理とともに長期的な生活支援が必要とされます。


■② 分かりやすい説明

この病気は、「脳の片側だけが大きく育ってしまう状態」です。

例えば、脳のバランスが崩れることで、けいれん発作が起こりやすくなったり、体の片側が動かしにくくなったりします。また、発達のペースがゆっくりになることもあり、一人ひとりに合わせた支援が必要になります。


■③ 症状

・てんかん発作(頻回に起こることがある)
・発達の遅れ
・片側の運動障害(麻痺など)
・筋緊張の異常
・認知機能の発達への影響


■④ 原因

胎児期の脳の発達過程における異常が関係していると考えられています。

遺伝子の変異が関与する可能性も指摘されていますが、すべてのケースで原因が明確に分かっているわけではなく、不明な点も残されています。


■⑤ 治療

根本的な治療法は確立されていないとされています。

・てんかん発作に対する薬物療法
・難治性の場合は外科的治療が検討されることもある
・リハビリテーション(運動・発達支援)

症状に応じた多面的な治療と支援が行われます。


■⑥ 患者数

日本における患者数は明確には分かっていませんが、まれな疾患とされています。
全国で数十人〜数百人程度と予想されます。


■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・てんかん発作に備え、周囲に危険物を置かない
・床にクッションマットを敷き、転倒時の衝撃を軽減する

② 動作支援
・片側の麻痺に応じて、移動や更衣の介助を行う
・できる動作は自分で行えるようサポートし、過介助を避ける

③ 疲労管理
・発作やリハビリで疲れやすいため、休憩をこまめに取る
・体調や発作頻度に応じて活動量を調整する

④ 環境調整
・発作時に安全を確保できるよう、広くシンプルな空間にする
・生活動線を整理し、移動しやすくする
・発達段階に合わせた環境(遊具や支援機器)を整える

⑤ 心理的サポート
・発達の個人差を理解し、できることを尊重する
・家族と連携し、安心できる支援体制を整える
・成功体験を積み重ね、自信につなげる


■⑧ まとめ

・脳の片側が大きくなる先天性疾患
・てんかん発作や発達遅れが特徴
・原因は発達異常とされるが不明点もある
・根本治療は確立されていない
・介護では発作対応と発達支援が重要


参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。

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