【指定難病49】『全身性エリテマトーデス(SLE)』とは?症状・原因・介護でできる支援、について分かりやすく説明します。【介護】

【指定難病49】
『全身性エリテマトーデス(SLE)』とは?

① 病気の説明

全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫の異常により全身のさまざまな臓器に炎症が起こる疾患です。
皮膚、関節、腎臓、神経など幅広い部位に影響が及び、症状の現れ方は個人によって大きく異なります。

病状は良くなる時期(寛解)と悪化する時期(再燃)を繰り返すことがあり、長期的な管理が必要です。
適切な治療と生活管理によって症状のコントロールを目指します。

② 分かりやすい説明

この病気は、本来体を守るはずの免疫が、自分自身の体を攻撃してしまうことで起こります。

例えば、顔に赤い発疹(蝶形紅斑)が出たり、関節が痛くなったり、体がだるくなったりします。
また、体の内側の臓器にも影響が出ることがあり、見た目だけでは分かりにくいこともあります。

③ 症状

・発熱や強い倦怠感
・関節の痛みや腫れ
・皮膚症状(蝶形紅斑など)
・腎機能障害(むくみ、尿の異常)
・頭痛や精神症状

④ 原因

原因ははっきりとは分かっていません。
免疫の異常が関与していると考えられており、遺伝的要因や環境要因(紫外線、感染など)が関係している可能性が指摘されていますが、詳細は解明されていません。

⑤ 治療

根本的に治す治療法は確立されていません。
主に以下の治療が行われます。

・ステロイドによる炎症の抑制
・免疫抑制薬の使用
・症状に応じた対症療法

再発を防ぐため、長期的な治療と管理が必要です。

⑥ 患者数

日本では比較的まれな疾患ですが、一定数の患者が報告されています。
特に若い女性に多い傾向がありますが、正確な患者数は変動があり明確でない場合があります。

⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防

・関節痛や筋力低下により転倒リスクがあるため見守りを行う
・室内の段差や障害物を整理する
・必要に応じて手すりや歩行補助具を使用する

② 動作支援

・関節への負担を減らすため、ゆっくりした動作を促す
・体調に合わせて活動量を調整する
・更衣や入浴は無理のない範囲で介助する

③ 疲労管理

・倦怠感が強いため、活動と休息をこまめに切り替える
・無理なスケジュールを避ける
・体調の変化(発熱・だるさ)を日々確認する

④ 環境調整

・紫外線で症状が悪化することがあるため、遮光カーテンや帽子を活用する
・室温を適切に保ち、体調を安定させる
・生活動線を整え負担を軽減する

⑤ 心理的サポート

・再発への不安について具体的に話を聞く
・体調の波があることを理解し無理をさせない
・できることを維持できるよう支援する

⑧ まとめ

・免疫異常により全身に炎症が起こる疾患
・症状は多様で個人差が大きい
・再発と寛解を繰り返す
・原因は完全には分かっていない
・介護では「疲労管理」と「環境調整」が重要

参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。

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