【指定難病40】
『高安動脈炎』とは?
① 病気の説明

高安動脈炎は、大動脈やその分枝に炎症が起こる慢性的な血管の病気です。
血管が狭くなったり詰まったりすることで血流が低下し、脳や手足などに十分な血液が届かなくなることがあります。
進行すると臓器の機能に影響が出る可能性があり、長期的な管理が必要とされます。
② 分かりやすい説明

この病気は、体の中の太い血管が炎症によって細くなり、血液の流れが悪くなる状態です。
例えば、水道のホースが途中で細くなると水の出が悪くなるのと同じように、血管が狭くなると手足が冷えたり、力が入りにくくなったりします。
また、脳への血流が不足すると、めまいや失神が起こることもあります。
③ 症状

・手足のしびれや冷え
・めまい、失神
・脈が弱い、または左右差がある
・倦怠感や発熱(炎症による)
・頭痛や視力低下
④ 原因
はっきりとした原因は分かっていません。
免疫の異常が関与している可能性が指摘されていますが、詳細な発症の仕組みは解明されていません。
⑤ 治療

根本的に治す治療法は確立されていません。
主に以下の治療が行われます。
・ステロイドによる炎症の抑制
・免疫抑制薬の使用
・血流改善のための薬物療法
・必要に応じて血管の手術やカテーテル治療
長期的な経過観察が重要です。
⑥ 患者数

日本では比較的まれな疾患ですが、一定数の患者が報告されています。
厚生労働省の統計によると、毎年およそ200-300名程度の方が新たに発症しているようです。
特に若い女性に多い傾向がありますが、正確な人数は変動があり明確でない場合があります。
⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・めまいや失神に備え、移動時は見守りや付き添いを行う
・急な立ち上がりを避けるよう声かけする
・手すりや滑り止めマットを設置する
② 動作支援
・疲労や血流低下を考慮し、ゆっくりした動作を促す
・長時間の立位を避け、適宜休憩を入れる
・重い物を持つ動作は介助する
③ 疲労管理
・活動と休息のバランスを調整する
・発熱や体調変化を日々確認する
・無理な運動や作業は控える
④ 環境調整
・寒さで血管が収縮しやすいため、室温を適切に保つ
・冷えを防ぐため衣類やブランケットを活用する
・生活動線を短くし負担を軽減する
⑤ 心理的サポート
・慢性疾患への不安について具体的に話を聞く
・症状の波があることを理解し、無理をさせない
・できていることを共有し安心感につなげる
⑧ まとめ
・大動脈などに炎症が起こる慢性疾患
・血流低下による多様な症状が出る
・原因は完全には分かっていない
・長期的な治療と管理が必要
・介護では「安全確保」と「疲労管理」が重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。
次の記事はこちらです。👇
https://hajimetenokaigo.com/nanbyo-41/

コメント