【指定難病41】『巨細胞性動脈炎』とは?症状・原因・介護でできる支援について分かりやすく説明します!【介護】

【指定難病41】
『巨細胞性動脈炎』とは?

① 病気の説明

巨細胞性動脈炎は、主に頭部の血管(特に側頭動脈)に炎症が起こる疾患で、高齢者に多くみられます。
血管の炎症により血流が低下すると、頭痛や視力障害などの症状が現れます。

進行すると視神経への血流が不足し、視力低下や失明に至る可能性もあるため、早期の対応が重要とされています。
全身の血管にも影響が及ぶことがあり、倦怠感や発熱などの全身症状を伴う場合もあります。

② 分かりやすい説明

この病気は、頭の近くを通る血管が炎症によって腫れ、血液の流れが悪くなる状態です。

例えば、頭のこめかみ部分の血管が炎症を起こすと、触れると痛みを感じたり、ズキズキとした頭痛が続くことがあります。
また、目に十分な血液が届かなくなると、急に見えにくくなることもあり、注意が必要です。

③ 症状

・こめかみ周辺の頭痛
・視力低下や視野の異常
・発熱や倦怠感
・あごのだるさ(咀嚼時の痛み)
・頭皮の痛み(触れると痛い)

④ 原因

原因ははっきりとは分かっていません。
免疫の異常が関与している可能性が指摘されていますが、詳細な仕組みは解明されていません。

⑤ 治療

根本的に治す治療法は確立されていません。
主に以下の治療が行われます。

・ステロイドによる炎症の抑制
・免疫抑制薬の使用
・症状に応じた対症療法

視力障害の進行を防ぐため、早期治療が重要とされています。

⑥ 患者数

日本では比較的まれな疾患ですが、高齢者を中心に一定数の患者が報告されています。
2017年の研究班による全国疫学調査では、日本の患者数は約3200人でした。
正確な患者数については変動があり、明確でない場合があります。

⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防

・視力低下に備え、室内の段差や障害物を取り除く
・夜間は足元灯を設置し、視認性を確保する
・移動時は付き添いを行い、安全確認を徹底する

② 動作支援

・視野の狭さを考慮し、声かけしながら介助する
・急な動きを避け、ゆっくりした動作を促す
・食事や更衣は見やすい配置に整える

③ 疲労管理

・発熱や倦怠感に応じて活動量を調整する
・無理な外出や長時間活動を避ける
・休息時間を計画的に確保する

④ 環境調整

・照明を明るくし、視界を確保する
・物の配置を固定し、迷わない環境を作る
・騒音や刺激を減らし、落ち着ける空間を整える

⑤ 心理的サポート

・視力低下への不安について具体的に話を聞く
・症状の変化を一緒に確認し安心感につなげる
・できる動作は本人に任せ、自立を尊重する

⑧ まとめ

・頭部の血管に炎症が起こる疾患
・高齢者に多くみられる
・視力障害のリスクがある
・早期治療が重要
・介護では「視力低下への配慮」が重要

参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
最後まで読んでいただき、ありがとうござます。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。

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