【指定難病45】『好酸球性多発血管炎性肉芽腫症』とは?症状・原因・介護でできる支援、について分かりやすく説明します。【介護】

【指定難病45】
『好酸球性多発血管炎性肉芽腫症』とは?

① 病気の説明

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症は、小型から中型の血管に炎症が起こる全身性の血管炎で、血液中の好酸球が増加することが特徴です。
気管支喘息や副鼻腔炎などのアレルギー性疾患を背景に発症することが多いとされています。

血管の炎症により神経や肺、皮膚などに障害が生じ、しびれや呼吸症状など多様な症状が現れます。
適切な治療と継続的な管理が重要とされています。

② 分かりやすい説明

この病気は、アレルギーに関係する細胞(好酸球)が増えすぎて、血管に炎症を起こし、体のあちこちに影響が出る状態です。

例えば、もともと喘息がある人が、ある時期から手足のしびれや力の入りにくさを感じたり、息苦しさが強くなったりすることがあります。これは血管の炎症が神経や肺に影響している可能性があります。

③ 症状

・喘息症状の悪化や息切れ
・手足のしびれや筋力低下(神経障害)
・発熱や倦怠感
・皮膚の発疹やしこり
・副鼻腔炎(鼻づまりなど)

④ 原因

原因ははっきりとは分かっていません。
免疫の異常やアレルギー反応が関与していると考えられていますが、詳細な発症の仕組みは完全には解明されていません。

⑤ 治療

根本的に治す治療法は確立されていません。
主に以下の治療が行われます。

・ステロイドによる炎症の抑制
・免疫抑制薬の使用
・症状に応じた対症療法

再発を防ぐため、長期的な治療と管理が必要です。

⑥ 患者数

日本では比較的まれな疾患とされています。
平成28年の衛生行政報告例(指定難病受給者証保持者)数は2,047例でしたが、令和元年には4,207例、令和5年度には7,643例と増加傾向です。
患者数は報告により差があり、明確な数値が一定していない場合があります。

⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防

・神経障害によるしびれや筋力低下に注意し、歩行時は見守りを行う
・手すりや滑り止めを設置し安全な環境を整える
・足元の障害物を取り除く

② 動作支援

・筋力低下に応じて移動や更衣をサポートする
・息切れがある場合は動作をゆっくり行うよう促す
・必要に応じて補助具を活用する

③ 疲労管理

・倦怠感が強いため活動を小分けにする
・休息時間を計画的に確保する
・体調や呼吸状態を確認しながら活動量を調整する

④ 環境調整

・空気の乾燥や刺激を避け、呼吸しやすい環境を整える
・室温・湿度を適切に保つ
・生活動線を短くし負担を軽減する

⑤ 心理的サポート

・慢性的な症状や再発への不安について具体的に話を聞く
・症状の変化を一緒に確認し安心感を与える
・できる範囲の活動を尊重する

⑧ まとめ

・好酸球増加と血管炎が特徴の疾患
・喘息などを背景に発症することがある
・神経や肺など全身に影響が出る
・原因は完全には分かっていない
・介護では「呼吸管理」と「転倒予防」が重要

参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。

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