【指定難病53】『シェーグレン症候群』とは?症状・原因・介護でできる支援について分かりやすく説明します。【介護】

■① 病気の説明

シェーグレン症候群は、免疫の異常によって自分の涙腺や唾液腺などを攻撃してしまう自己免疫疾患です。
そのため、目の乾き(ドライアイ)や口の乾き(ドライマウス)が主な症状として現れます。

また、関節や内臓にも影響が及ぶことがあり、全身のだるさや痛みなどが続く場合もあります。
症状の程度や現れ方には個人差があり、長期間にわたる経過観察と生活支援が重要とされています。

■② 分かりやすい説明

体を守るはずの免疫が、誤って自分の体を攻撃してしまう病気です。
特に「涙」と「唾液」を作る場所が攻撃されるため、目や口が乾きやすくなります。

例えば、
・目が乾いてゴロゴロする
・パンやご飯を飲み込みにくくなる

といった日常の不便さが続きます。さらに、人によっては強い疲れや関節の痛みも出るため、「乾燥だけの病気」とは言えない点が特徴です。

■③ 症状

・目の乾き(ドライアイ、異物感)
・口の乾き(ドライマウス、飲み込みにくさ)
・関節痛
・全身の倦怠感(疲れやすさ)
・皮膚や気道の乾燥

■④ 原因

自己免疫の異常が関与していることは分かっています。
しかし、なぜ免疫異常が起こるのかははっきり分かっていません。

遺伝的要因や環境要因(感染など)が関係している可能性が指摘されていますが、原因は完全には解明されていません。

■⑤ 治療

根本的に治す治療法は現在のところ確立されていません。

そのため、症状を和らげる対症療法が中心になります。
・人工涙液や点眼薬の使用
・唾液分泌を促す薬
・免疫を抑える薬(症状が強い場合)
・痛みや炎症への対応

症状に応じて治療内容は調整されます。

■⑥ 患者数

日本における正確な患者数は明確ではありませんが、数万人規模とされています。
比較的女性に多いことが知られています。

■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・目の乾燥で視界が不安定になることがあるため、室内の段差を減らす
・夜間は足元灯を設置し、視認性を確保する

② 動作支援
・食事時は水分を一緒に用意し、飲み込みを助ける
・乾燥で会話しづらい場合は無理に話させない

③ 疲労管理
・長時間の活動を避け、こまめに休憩を入れる
・体調の波を観察し、無理のないスケジュールにする

④ 環境調整
・加湿器を使用して室内の乾燥を防ぐ
・エアコンの風が直接当たらないように調整する
・目薬や水分を手の届く位置に配置する

⑤ 心理的サポート
・「見た目で分かりにくいつらさ」があるため、症状を否定しない
・疲労や痛みがある日でも安心して休める環境を整える

■⑧ まとめ

・涙や唾液が減る自己免疫疾患
・目や口の乾燥が主な症状
・全身症状が出る場合もある
・根本的治療は確立されていない
・環境調整と日常支援が重要


参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。

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