■① 病気の説明

免疫性血小板減少症は、本来体を守る免疫が自分の血小板を異物と誤認し、破壊してしまうことで血小板が減少する病気です。
血小板は出血を止める役割を持っているため、その数が減ると出血しやすくなります。
皮膚にあざができやすくなったり、鼻血や歯ぐきからの出血が止まりにくくなったりすることがあります。
症状の程度には個人差があり、軽度から重度までさまざまで、継続的な管理が必要とされています。
■② 分かりやすい説明

血小板は、けがをしたときに血を止める「止血の働き」をしています。
免疫性血小板減少症では、その血小板を自分の体が間違えて壊してしまいます。
たとえば、修理に必要な道具を自分で捨ててしまうような状態です。その結果、少しのけがでも血が止まりにくくなったり、気づかないうちにあざが増えたりします。
■③ 症状

・あざができやすい(皮下出血)
・鼻血や歯ぐきからの出血
・出血が止まりにくい
・月経過多(女性の場合)
・重症時は消化管出血や脳出血のリスク
■④ 原因
自己免疫の異常により、血小板に対する抗体が作られることが原因と考えられています。
ただし、なぜそのような免疫の異常が起こるのかについては、はっきり分かっていない点もあります。
■⑤ 治療

主に免疫の働きを抑える治療が行われます。
・ステロイド療法
・免疫抑制剤
・血小板を増やす薬(トロンボポエチン受容体作動薬など)
・必要に応じて輸血や脾臓摘出
症状の程度に応じて治療が選択されます。
■⑥ 患者数

平成16年度~平成19年度の4年間の集計・分析の結果、この病気を患っている患者さんの総数は約2万人と考えられています。
日本では比較的まれな疾患とされていますが、血液疾患の中では一定数の患者がいるとされています。
正確な患者数は調査により異なり、明確ではありません。
■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・転倒による出血リスクを減らすため、床の整理整頓を行う
・角のある家具にクッション材を取り付ける
・移動時は見守りや付き添いを行う
② 動作支援
・強い力がかかる動作(ぶつかる、転ぶ)を避けるよう支援する
・無理のない範囲で日常動作をサポートする
・必要に応じてゆっくりした動作を促す
③ 疲労管理
・出血や体調変化がある場合は無理をさせない
・活動と休息のバランスをとる
・体調や出血の有無を日々観察する
④ 環境調整
・ひげそりや歯磨き時に出血しにくい道具を使用する(電動シェーバー、やわらかい歯ブラシなど)
・室内を安全に保ち、けがを防ぐ環境を整える
・必要物品を取りやすい位置に配置する
⑤ 心理的サポート
・出血への不安について話を聞く
・日常生活での注意点を共有し、安心感を持てるようにする
・症状の変化時にすぐ相談できる体制を整える
■⑧ まとめ
・免疫の異常で血小板が減少する病気
・出血しやすくなることが主な特徴
・原因は自己免疫が関与するが不明点もある
・治療は免疫抑制や血小板増加療法など
・介護では出血予防と安全な生活環境づくりが重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
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