■① 病気の説明

自己免疫性溶血性貧血は、本来体を守るはずの免疫が自分の赤血球を異物と認識し、破壊してしまうことで起こる病気です。
その結果、赤血球が減少し、貧血の状態になります。
赤血球が壊れる(溶血する)スピードが速くなることで、体に必要な酸素が十分に運ばれなくなります。
症状の程度には個人差があり、軽度から重度まで幅がありますが、継続的な管理と治療が重要とされています。
■② 分かりやすい説明

赤血球は、体のすみずみに酸素を運ぶ大切な役割をしています。
自己免疫性溶血性貧血では、その赤血球を自分の体が「異物」と勘違いして壊してしまいます。
たとえば、本来守るべき味方を間違えて攻撃してしまうような状態です。
その結果、酸素を運ぶ役割が弱くなり、疲れやすくなったり、息切れしやすくなったりします。
■③ 症状

・強い疲労感、だるさ
・息切れ、動悸
・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
・尿の色が濃くなる
・めまい
■④ 原因
自己免疫の異常により、赤血球に対する抗体が作られることが原因と考えられています。
また、他の病気(自己免疫疾患など)に伴って発症する場合や、薬剤が関与する可能性も指摘されています。
ただし、明確な原因が分からない場合もあります。
■⑤ 治療

主に免疫の働きを抑える治療が行われます。
・ステロイド療法
・免疫抑制剤の使用
・重症例では輸血や摘脾(脾臓の摘出)が検討されることもある
症状や重症度に応じて治療方針が決定されます。
■⑥ 患者数

令和3年度の医療受給者証保持者数は、1,178人でした。
日本では比較的まれな疾患とされており、正確な患者数は明確ではないとされています。難病指定されている疾患の一つです。
■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・貧血によるふらつきに注意し、移動時は付き添う
・立ちくらみを防ぐため、ゆっくり立ち上がるよう声かけする
・室内の整理整頓を行い、転倒リスクを減らす
② 動作支援
・疲労が強い時は動作をサポートする
・長時間の立位や歩行を避ける
・必要に応じて休憩を挟みながら動作を行う
③ 疲労管理
・活動量を調整し、無理をさせない
・体調の変化(息切れ・だるさ)をこまめに確認する
・体調の良い時間帯に活動を行う
④ 環境調整
・十分な休息が取れる静かな環境を整える
・室温を適切に保ち、体への負担を軽減する
・必要な物を手の届く範囲に配置する
⑤ 心理的サポート
・慢性的な体調不良への不安を傾聴する
・治療への不安について話せる環境をつくる
・体調の波を理解し、無理を求めない
■⑧ まとめ
・免疫の異常で赤血球が壊される病気
・貧血や黄疸などの症状がみられる
・原因は自己免疫が関与するが不明点もある
・治療は免疫を抑える方法が中心
・介護では疲労管理と安全確保が重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
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