【指定難病95】『自己免疫性肝炎』とは?症状・原因・介護でできる支援について分かりやすく説明します。【介護】

■① 病気の説明

自己免疫性肝炎は、免疫の働きに異常が生じ、自分の肝臓の細胞を攻撃してしまうことで炎症が起こる病気です。
慢性的に炎症が続くことで肝機能が低下し、進行すると肝硬変へ移行することがあります。

比較的女性に多くみられ、長期的な治療と経過観察が必要です。
早期に適切な治療を行うことで、病状のコントロールが可能とされています。

■② 分かりやすい説明

本来、免疫はウイルスや細菌から体を守る働きをしています。
しかしこの病気では、その免疫が誤って自分の肝臓を攻撃してしまいます。

たとえば、
警備員が間違って味方を攻撃してしまうような状態です。

その結果、肝臓に炎症が起こり、
だるさや黄疸などの症状が出てきます。

■③ 症状

・強い倦怠感(だるさ)
・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
・食欲低下
・関節痛
・進行すると腹水やむくみ

■④ 原因

自己免疫性肝炎は、
・自己免疫の異常
が関係していることが分かっています。

ただし、なぜ免疫異常が起こるのかについては、
遺伝的要因や環境要因の関与が指摘されていますが、完全には解明されていません。

■⑤ 治療

治療は比較的確立されています。

・ステロイド(副腎皮質ステロイド)
・免疫抑制薬
・症状に応じた対症療法

適切な治療により炎症を抑え、病気の進行をコントロールすることが目的です。
ただし、長期的な服薬管理が必要です。

■⑥ 患者数

2018年に行った調査では全国の患者数は推定30,000人(人口10万人当たり24人)でした。
日本では数万人規模とされており、比較的多い自己免疫性疾患の一つです。
特に女性に多い傾向があります。

■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防

・倦怠感や筋力低下によりふらつくことがあるため見守りを行う
・夜間移動時は足元灯を使用する
・ステロイド使用中は骨粗しょう症リスクにも注意する


② 動作支援

・体調に合わせて動作量を調整する
・無理に活動を増やさず、休憩を挟む
・立ち上がりや移動はゆっくり行うよう促す


③ 疲労管理

・倦怠感が強いため活動と休息のバランスをとる
・体調の良い時間帯に活動を集中させる
・無理なスケジュールを避ける


④ 環境調整

・感染予防のため清潔な環境を維持する(免疫抑制中は特に重要)
・生活動線を短くし身体的負担を軽減する
・衣類は締め付けの少ないものを選ぶ


⑤ 心理的サポート

・長期治療への不安を共有できる環境を作る
・副作用(外見変化など)への心理的負担に配慮する
・体調変化を安心して伝えられる関係を築く

■⑧ まとめ

・免疫が肝臓を攻撃することで起こる病気
・倦怠感や黄疸が主な症状
・原因は完全には解明されていない
・治療によりコントロールが可能
・介護では「疲労管理と感染予防」が重要


参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。

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