■① 病気の説明

下垂体性成長ホルモン分泌亢進症は、脳の下垂体という部分から成長ホルモンが過剰に分泌されることで起こる病気です。
成人で発症すると「先端巨大症」と呼ばれ、手足や顔つきが徐々に変化したり、内臓に負担がかかることがあります。
進行はゆっくりで気づきにくいことが多く、放置すると心臓や代謝に影響を及ぼす場合があります。
■② 分かりやすい説明

この病気は「体を大きくするホルモンが出すぎる状態」です。
例えば、指輪が入らなくなったり、靴のサイズが大きくなることがあります。
また、顔つきが少しずつ変わることもあり、周囲よりも本人が気づきにくい場合があります。
ゆっくり進むため、「年齢のせいかな」と思って見過ごされることもある病気です。
■③ 症状

・手足の肥大(手が大きくなる、靴が合わなくなる)
・顔つきの変化(顎が出る、鼻や唇が大きくなる)
・関節の痛みや動かしにくさ
・発汗過多(汗が増える)
・高血圧や糖尿病などの合併症
■④ 原因
主に、下垂体にできる良性の腫瘍(下垂体腺腫)が原因とされています。
この腫瘍により成長ホルモンが過剰に分泌されます。
ただし、なぜ腫瘍ができるのかについては、はっきり分かっていない部分もあります。
■⑤ 治療

根本的な治療としては、腫瘍の手術による切除が行われることがあります。
その他に、
・ホルモン分泌を抑える薬物療法
・放射線治療
などが選択される場合があります。
ただし、完全に正常化しない場合もあり、長期的な管理が必要とされています。
■⑥ 患者数

日本における正確な患者数は明確ではありませんが、比較的まれな病気とされています。
早期発見が難しいため、実際の患者数は報告より多い可能性も指摘されています。
■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・関節の動きが悪くなるため、段差に注意しスロープや手すりを設置する
・滑りにくい靴やマットを使用する
・夜間は足元灯を設置して視界を確保する
② 動作支援
・関節痛がある場合、無理な動きを避けてゆっくり動作を促す
・立ち上がり時は手すりや椅子を活用する
・靴や衣類は着脱しやすいものに変更する
③ 疲労管理
・長時間の活動を避け、こまめに休憩を入れる
・体調変化(だるさ、息切れ)を日々観察する
・無理なスケジュールを組まない
④ 環境調整
・家具の配置をシンプルにして移動しやすくする
・トイレや浴室に手すりを設置する
・ベッドや椅子の高さを調整して立ち座りしやすくする
⑤ 心理的サポート
・外見の変化に対する不安を否定せず話を聞く
・通院や治療への不安を一緒に整理する
・できていることを具体的に伝え、安心感を持てるようにする
■⑧ まとめ
・成長ホルモンの過剰分泌による病気
・手足や顔の変化がゆっくり進行する
・原因は下垂体の腫瘍が多いが不明点もある
・手術や薬でコントロールを目指す
・介護では転倒予防と動作支援が特に重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
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