【指定難病108】『TNF受容体関連周期性症候群』とは?症状・原因・介護でできる支援について分かりやすく説明します。【介護】

■① 病気の説明

TNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)は、発熱や筋肉痛、腹痛などの炎症症状を繰り返す自己炎症性疾患の一つです。
発作は数日から数週間続くことがあり、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

症状の現れ方や頻度には個人差があり、長期的に経過を見ながら管理することが重要とされています。
重症の場合、合併症として臓器への影響が出ることもあります。


■② 分かりやすい説明

体の免疫が過剰に反応し、自分の体に炎症を起こしてしまう病気と考えられています。

例えば、特に原因がないのに高熱が続いたり、筋肉やお腹に強い痛みが出る状態が繰り返されます。数日で治まることもあれば、長く続くこともあり、そのたびに体力を消耗してしまうのが特徴です。


■③ 症状

・繰り返す発熱(長期間続くことがある)
・筋肉痛や関節痛
・腹痛や吐き気
・皮膚の発疹
・目の充血や腫れ


■④ 原因

TNFRSF1A遺伝子の変異が関与していることが知られています。
ただし、すべての患者で同じ経過をたどるわけではなく、症状の違いが生じる理由については分かっていない点もあります。


■⑤ 治療

炎症を抑える治療が中心となります。
ステロイド薬や、生物学的製剤(TNFやIL-1を標的とする薬)が使用されることがあります。

ただし、完全に治す方法は確立されておらず、症状をコントロールしながら生活を維持することが重要です。


■⑥ 患者数

日本では非常にまれな疾患で、患者数は少数とされていますが、正確な人数は明確ではありません。


■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・発熱や痛みによるふらつきに備え、移動時は付き添う
・トイレや浴室に手すりを設置し、安全に移動できるようにする

② 動作支援
・筋肉痛や関節痛が強い時は、無理に動かさず一部介助を行う
・ベッドからの起き上がりや移動をサポートする

③ 疲労管理
・発作後は強い疲労が残るため、回復期間を十分に確保する
・活動量を日ごとに調整し、無理のない生活リズムを作る

④ 環境調整
・発熱時に対応できるよう、室温や寝具を調整しやすくする
・すぐに休めるスペースを確保する

⑤ 心理的サポート
・発作の繰り返しによる不安に配慮し、体調変化を一緒に確認する
・「また起こるかもしれない」という不安を否定せず、安心して相談できる環境をつくる


■⑧ まとめ

・発熱や痛みを繰り返す自己炎症性疾患
・遺伝子の関与が知られている
・発作は長期間続くことがある
・治療は症状コントロールが中心
・介護では発作時と回復期の対応が重要


参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。

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