【指定難病115】『遺伝性周期性四肢麻痺』とは?症状・原因・介護でできる支援について分かりやすく説明します。【介護】

■① 病気の説明

遺伝性周期性四肢麻痺は、発作的に手足の力が入らなくなる麻痺が繰り返し起こる疾患です。
発作は数時間から数日続くことがあり、その間は立つ・歩くなどの日常動作が困難になります。

発作の頻度や重さには個人差があり、生活に大きな影響を与える場合もあります。
発作がないときは比較的通常通り生活できることもありますが、長期的な管理が重要とされています。


■② 分かりやすい説明

体の中の電気信号のバランスが乱れることで、筋肉に力が入らなくなる病気と考えられています。

例えば、朝起きたときに急に足に力が入らず立てなくなったり、食事や運動のあとに手足が動かしにくくなることがあります。しばらくすると回復することもありますが、繰り返し起こるのが特徴です。


■③ 症状

・手足の力が入らなくなる(四肢麻痺)
・発作の繰り返し
・動けなくなる時間が数時間〜数日続く
・発作時の歩行困難
・筋力低下が残る場合もある


■④ 原因

筋肉の電気的な働きに関わるイオンチャネルの遺伝子異常が関与していると考えられています。
また、血中のカリウムの変動が発作に関係する場合があります。
ただし、発作が起こる詳しい仕組みについては分かっていない点もあります。


■⑤ 治療

発作の予防や軽減を目的とした薬物療法が行われることがあります。
また、食事内容や生活習慣の調整が重要とされる場合もあります。

ただし、根本的に治す治療法は確立されていないとされ、発作をコントロールしながら生活することが基本となります。


■⑥ 患者数

日本では比較的まれな疾患であり、正確な患者数は明確ではありません。


■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・発作時は急に力が入らなくなるため、ベッド周囲や動線を安全に保つ
・発作が起きた際は無理に移動させず、安全な姿勢を確保する

② 動作支援
・発作中は移動やトイレ動作を全面的または部分的に介助する
・回復期は徐々に動作を再開できるよう見守る

③ 疲労管理
・過度な運動や疲労が発作のきっかけになる場合があるため、活動量を調整する
・発作後は十分な休息を確保する

④ 環境調整
・すぐに横になれるスペースを確保する
・食事内容(カリウム管理など)が必要な場合は医療指示に従い環境を整える

⑤ 心理的サポート
・突然の発作への不安に配慮し、発作時の対応を事前に共有する
・「また起こるかもしれない」という不安を否定せず、安心して相談できる環境をつくる


■⑧ まとめ

・発作的に手足の麻痺が起こる疾患
・遺伝子やカリウムの変動が関与
・発作は繰り返し起こる
・治療は発作の予防と管理が中心
・介護では発作時の安全確保が重要


参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。

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