■① 病気の説明

網膜色素変性症は、目の奥にある網膜の視細胞(光を感じる細胞)が徐々に障害される進行性の病気です。特に暗い場所で見えにくくなる「夜盲」や、視野が狭くなる「視野狭窄」が特徴です。進行すると視力低下がみられ、日常生活に支障が出ることがあります。多くは遺伝が関係しているとされ、長い年月をかけてゆっくり進行するケースが多いとされています。
■② 分かりやすい説明

目はカメラのように光を取り込んで、映像を脳に送っています。
この病気では、その「光を感じる部分」が少しずつ働かなくなります。
たとえば、
暗い部屋で急に電気が消えると見えにくくなりますよね。
それが常に続くような状態に近いです。
また、視野がだんだん狭くなり、
トンネルの中から外を見ているような見え方になることもあります。
■③ 症状

・夜になると見えにくい(夜盲)
・視野が狭くなる(視野狭窄)
・視力低下
・まぶしさを感じやすい
・進行すると日常生活に支障
■④ 原因
網膜色素変性症は、
・遺伝子の異常
が関係していることが分かっています。
ただし、どの遺伝子が関与するかはさまざまであり、
すべての発症の仕組みが完全に解明されているわけではありません。
■⑤ 治療

現時点では、根本的に治す治療は確立されていません。
主な対応は以下の通りです。
・進行を遅らせることを目的とした治療(研究段階を含む)
・遮光眼鏡の使用
・ロービジョンケア(見えにくさへの支援)
・補助具の活用(拡大鏡など)
生活の質を維持するための支援が重要になります。
■⑥ 患者数

日本では約3万人程度とされていますが、正確な人数は変動があり明確ではありません。
比較的多い遺伝性の視覚障害の一つです。
■⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・家具の配置を固定し、むやみに動かさない
・床に物を置かず、通路を常に確保する
・段差には目印(テープなど)をつける
② 動作支援
・声かけで位置や方向を具体的に伝える(例:「右に3歩」)
・歩行時は肘や肩を軽く支える方法を用いる
・新しい場所では事前に環境説明を行う
③ 疲労管理
・視覚に頼る作業は時間を区切る
・明るさや見やすさを調整し負担を軽減する
・疲れやすい時間帯を把握して活動を調整する
④ 環境調整
・十分な照明を確保(まぶしすぎない調整も重要)
・コントラストをはっきりさせる(白黒の区別など)
・よく使う物の位置を固定する
⑤ 心理的サポート
・視力低下への不安について話せる環境を作る
・できる動作は本人に任せ、自立を尊重する
・変化に気づいたら早めに共有する
■⑧ まとめ
・網膜の細胞が徐々に障害される病気
・夜盲や視野狭窄が特徴
・原因は主に遺伝子異常
・根本治療は確立されていない
・介護では「安全な環境づくり」と「見えにくさへの配慮」が重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
次の記事はこちらです。👇
https://hajimetenokaigo.com/nanbyo-91/

コメント