【指定難病32】
『自己貪食空胞性ミオパチー』とは?
① 病気の説明

自己貪食空胞性ミオパチーは、筋肉の細胞内に「自己貪食空胞」と呼ばれる構造が異常にたまることで、筋力低下を引き起こす病気です。主に手足の筋肉に影響が出て、進行すると日常生活動作が難しくなることがあります。ゆっくり進行する場合が多いとされていますが、症状の出方や進行速度には個人差があります。筋肉の働きが低下するため、歩行や立ち上がり、物を持つ動作などに支障が出ることがあります。
② 分かりやすい説明

この病気は、筋肉の中で「古くなったものを分解する仕組み(自己貪食)」がうまく働かなくなることで起こると考えられています。その結果、不要なものが筋肉の中にたまり、筋肉がうまく動かせなくなります。
例えば、掃除ができずに部屋に物がたまり続けると動きにくくなるのと似ています。筋肉の中でも同じようなことが起こっているイメージです。
③ 症状

・手足の筋力低下
・歩きにくさ、つまずきやすさ
・立ち上がりや階段昇降の困難
・物を持つ力の低下
・進行すると日常生活動作の低下
④ 原因
自己貪食空胞性ミオパチーは、細胞内の自己貪食機能の異常が関与していると考えられています。また、一部では遺伝子の関与が指摘されているタイプもあります。
ただし、すべての原因が明確に分かっているわけではなく、不明な点も多いとされています。
⑤ 治療

現時点では、病気そのものを根本的に治す治療法は確立されていません。
そのため、リハビリテーションや筋力維持のための運動、症状に応じた対症療法が中心となります。必要に応じて装具の使用なども検討されます。
⑥ 患者数

日本における正確な患者数は明確には分かっていません。
比較的まれな疾患とされています。
⑦ 介護でできる支援

① 転倒・事故予防
・手すりの設置(廊下・トイレ・浴室)
・滑り止めマットの使用
・段差の解消や目印の設置
② 動作支援
・立ち上がり時は手すりや椅子を活用
・無理に一人で行わせず、必要時は介助
・軽い補助具(杖など)の導入
③ 疲労管理
・長時間の活動を避け、こまめに休憩
・活動時間を分けて計画する
・体調に応じて無理をさせない
④ 環境調整
・よく使う物は手の届く位置に配置
・生活動線を短くする家具配置
・ベッドや椅子の高さを調整
⑤ 心理的サポート
・できていることを具体的に伝える
・できない動作を責めない
・本人のペースを尊重した声かけ
⑧ まとめ
・筋肉に異常が起こり、筋力低下が進む病気
・ゆっくり進行するが個人差がある
・原因は完全には解明されていない
・根本治療は確立されていない
・環境調整と日常支援が非常に重要
参考引用)公益財団法人、難病医学研究財団『難病情報センター』ホームページより。
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